第38回日本エイズ学会学術集会・総会(The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for AIDS Research)

マンスリーレポート

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「第 38 回⽇本エイズ学会学術集会・総会」の開催日が、いよいよ今月28日~30日に迫ってまいりました!

学会では、どなたでも参加できる「市民公開講座」を2つ開催します。是非ご参加ください。

市民公開講座 1

エイズ・性教育再考 ~伝えるむずかしさ~

学会の最終日である11月30日(土)13:40~15:10に、京王プラザホテル4階「扇(第3会場)」にて、パネルディスカッション「エイズ・性教育再考 ~伝えるむずかしさ~」を開催します。

2024年3月に、司会の岩室紳也氏が都内の高校2年生を対象とした性・エイズに関する講演をした時に、生徒から下の感想が寄せられました。

「エイズというものは知っていたけど、血液だけで感染すると思っていたので性行為をすることによっても感染するということを知って驚いた」

1994年に横浜で国際エイズ会議が開催されてから30年。教科書のHIV/AIDSの記述は充実し、エイズ教育もある程度浸透した多くの関係者は思っているのではないでしょうか。小学校ではHIVが性行為で感染することは教えないものの、中学校では性行為で感染し、予防にコンドームが有効だということも記載され、高校の教科書にはコンドームの写真が掲載されています。一方で最新の中学校の教科書には「自分の血液は自分で処理する」といった記述もあります。

今回の市民公開講座では、HIV感染の当事者、元教師、性教育関係者らが登壇し、これからのエイズ・性教育で、いま、何が問われているのかを考えます。

高久陽介氏にはHIV陽性者でゲイをカミングアウトしている立場から、HIV/AIDSやセクシュアリティをとりまく社会環境について。清水美春氏には元高校の保健体育教師やケニアで青年海外協力隊としてコンドームの普及啓発に取り組んできた立場から、コンドームを取り巻く普及啓発の課題について。

高橋幸子氏には学校等で性教育を行っている産婦人科医の立場から、学校における外部講師による性教育の課題とともに、外部講師がどの程度HIV/AIDSを取り上げているのかをその背景を含めて。

岩室氏は教科書の記述内容を経時的に振り返り、教科書ベースのHIV/AIDSやセクシュアリティ教育の課題について紹介します。

下のメンバーで、いま、エイズ・性の何を、どう伝えることが求められているのかを考えます。是非ふるってご参加ください!

■司会:
岩室紳也(ヘルスプロモーション推進センター/HIV/AIDS診療医)

■パネリスト:
高久陽介(NPO法人日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス代表理事)
清水美春(びわこんどーむプロジェクト代表:コンドーム伝道師/元高校保健体育科教諭)
高橋幸子(埼玉医科大学医療人育成支援センター/産婦人科医)

市民公開講座 2

HIV/AIDS ごちゃまぜトークセッション すべての垣根を越えた先に見える未来

同30日(土) 13:40~15:10に隣の「花A(第4会場)」では、「HIV/AIDS ごちゃまぜトークセッション すべての垣根を越えた先に見える未来」を開催しています。

1985年に日本で初めてエイズ患者が報告されてから、治療は飛躍的に進化し、HIV/AIDSとともに生きる方々が健常者とほぼ変わらない生活を送ることができる時代となりました。それでもなお、LGBTQ+やダイバーシティの社会における理解や対応改善の推進が進む一方で、差別や偏見は根強く残る現実があります。

今回のトークセッションでは、薬害エイズ被害者、性感染症の陽性者、LGBTQ+当事者、支援者など、多様なバックグラウンドを持つ方々が集まり、「社会参加」をキーワードにHIV/AIDSの今を語り合います。薬害被害者や性の多様性をもつ人々も一緒になって、より良い未来について一緒に考えてみませんか?

■座長(予定)
岡本 学 (独立行政法人国立病院機構大阪医療センター)
荒木 順/ジャンジ (特定非営利活動法人akta)

■演者(予定) 
奥井 裕斗  <HIVと共に生活する新宿区民> 
後藤 正善 (一般社団法人アプローズ)<薬害エイズ被害者のHIV陽性者>
岡本 学  (独立行政法人国立病院機構大阪医療センター)<ゲイの支援者>
藥師 実芳 (認定特定非営利活動法人ReBit)<トランスジェンダーの支援者>

新宿がHIV最新情報のフラッグで彩られる! 都庁前通り&二丁目仲通りがフォトスポットに!

街頭フラッグ

HIV最新情報を掲げた街頭フラッグが新宿を彩ります! 都庁前通りでは11/15〜12/15、新宿二丁目仲通りは11/25〜12/2(予定)に掲出する予定です。

是非、「第 38 回⽇本エイズ学会学術集会・総会」参加の記念に、フォトスポットをご活用ください。

東京都保健医療局(制作協力 NPO法人akta)

■こぼれ話

第 38 回⽇本エイズ学会学術集会・総会の開催地である新宿は、グルメタウンでもあります。そこでプログラム委員の有志の先生が、独断と偏見でおすすめのグルメスポットをまとめてくれました!

表にはお店のURLもございますので、クリックで拡大してご覧ください。
少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。

クリックで拡大いただけます。

TOPICS 1

ご参加に向けたホテルの確保はお早めにお願いいたします

会場となる京王プラザホテルは、「新宿駅・西口」(JR/私鉄/地下鉄)から、ほぼ直線コースで徒歩約5分の距離に位置しています。

また、都営大江戸線「都庁前駅」からお越しの場合は、「B1出口」の階段を上ってすぐ右手にあります。

羽田空港からバスでお越しの場合は、「羽田空港第1ターミナル」のバス停「1階4乗り場」から「新宿駅西口(京王百貨店前)行」または「ヒルトン東京行」にご乗車いただき、約40分で「新宿駅西口」に到着します。

アクセスの詳細は、>>こちらから京王プラザホテルの公式ウェブサイトをご参照ください。

開催期間は近隣ホテルの混雑が予想されます。是非お早めのホテルの確保をお願いいたします。

TOPICS 2

学会2日目の懇親会「Living Together のど自慢」に、ふるってご参加ください ♪

「HIVを持っている人も、そうじゃない人も、まだ分からない人も。わたしたちはすでに、いっしょに生きている。WE’RE ALREADY LIVING TOGETHER.」

このテーマを掲げ、NPO法人akta(主催)が認定NPO法人ぷれいす東京とスナック九州男の協力で、2006年から66回にわたって活動を続けてきた「Living Together のど自慢」。
HIVを自分の問題として捉えるきっかけを提供し続けているこの活動が、本学会2日目の「懇親会」に場所を移して開催されます!

歌唱者の方は、ご自分にとってのHIVに関するスピーチと歌唱を行います。
個人の想いを音楽でつなぐ。垣根を超えた懇親を通じて、エンパワーメントが高まる懇親会「Living Together のど自慢」に、是非ふるってご参加ください!

過去の「Living Togetherのど自慢」の様子はこちらをご参照ください

懇親会×Living Together のど自慢(東京都委託事業)

日時 :2024年11月29日(金)

18:00 受付開始
18:20 開始
20:00 終了

場所 :京王プラザホテル(新宿) 第3会場(4階 扇)

参加には事前の申し込みと参加費が必要です

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https://www.aids38.jp/

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